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男性育休|取得前にやったこと、やってよかったこと

男性育休|取得前にやったこと、やってよかったこと

IT系(一般的にいうSIer)の8年目中堅社員が2022年に4ヶ月間育児休業を取得しました。

育休前にやったこと&やってよかったこと
  • 妻との相談(取得タイミング、期間、役割)
  • 社内手続き・ルールを詳しく調べる(社内独自のルールに注意)
  • 早めに上司への相談。頭出し
  • 業務の引き継ぎ
  • 復帰時の依頼事項の整理
  • (やってよかった)生活費の確保→財形貯蓄の引出しと定期解約

妻との相談(取得タイミング、期間、役割)

育休は取りたいと私も思っていましたが、妻から取得できてるなら取得してほしいと言われたので、取得有無の話し合いはしませんでした。特に以下の点についてよく相談しました。

  • 取得時期(タイミング)
  • 期間
  • 役割

取得時期(タイミング)は我が家では2つのタイミングで相談しました。

①子供が生まれてすぐ

②夜泣きのピーク(生後9ヶ月頃や1歳前など、諸説あり)

結果的には、「②夜泣きのピーク」を含むタイミングにしました。
理由は①は正直、出産は早くなったり、遅くなったりして時期が読めない。また産後しばらくは、母が頻繁に泊まり込みでフォローしに来てくれることなっていたからです。(里帰り出産はしませんでした。)

育休の取得期間も悩みました。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月・・・と選択肢が多いです。結果的に、会社の福利厚生制度を調べて、4ヶ月以上取得して1歳前に育休から復帰すると制度的に有利とわかり、4ヶ月にしました。

役割としては、二人で育休を取得するのか、それとも交互に育休を取得するのかです。うちでは、夫婦で揃って育休を取得することにしました。二人で助け合って育児をする、子供の成長を見て楽しむためです。また、子供が1月生まれのため、0歳児での保育所入園が難しいのも理由にありました。

取得有無・取得時期・期間・役割は夫婦でよく相談を

取得の有無は妊娠した段階から会話できるので早めに。取得時期や期間は奥さんとお腹の中の子供、周りの支援状況を考慮して決定をするとよいです。

社内手続き・ルールを詳しく調べる、問合せ

男性の育児休業の制度自体は国の制度でも、会社によって細かなルールだったり、申請方法が異なります。
まずは、制度の対象かどうかを確認します(割愛)。
次に社内制度の確認をします。特に男性は女性に比べて取得している絶対数が人数が少ないので、社内制度・ルールをよく調べる必要があります。基本的に女性は産休→育休です。そのため、制度や申請方法が違ったり、制度やルールの説明が女性立場での説明やQAのため、解釈や申請があっているか確認する必要がありました。

私の場合は、部内で長期の男性育休が初めてでした。上司も何の手続きや申請をすればよいか、わかっていませんでした。そのため、取得者がよく理解しておき上司に説明できる必要があると感じました。社内の手続きをよく調べて、一通り自分が行う申請と上司がする承認をまとめて説明しました。

1つ目の◯◯申請をX月△日までに申請します。X月△日までに承認ください。

次に2つ目の◯◯申請をX月△日までに申請します。X月△日までに承認ください。

・・・ 復帰1ヶ月前には復帰面談が必要で…、等々

私の場合ですが、育休申請関連3件、事務手続き関連3件、復職申請3件、復職面談1回、年末調整と様々でした。

また、少しでもわからない点があれば、人事部署に確認しました。念の為確認したら、有休の育児休暇(会社の制度の休暇)を取得してから法定の育児休業に入ってくださいと言われました。「え、そんなルールどこに書いてあるの」と思いましたが、ルール(慣例)に沿って対応しました。

会社として実績や推進をしていても、身の回りで取得している人がいないと、手近で聞く人がいなくて大変です。

不明点があれ担当部署に早めに確認

周りに聞く人がいなければ、確認しておかないと会社の独自ルールで予定が変わってしまうかも。

早めに上司への相談・頭出し

長期の育休を取得することは、妻の妊娠が判明してから早めに上司に伝えました。このタイミングでは、妻とは時期・期間こそ決まっていないけれど、「長期で育休を取得する」ということは決めていたからです。

社内の正式な手続きは取得1ヶ月前に申請、としかルールが有りませんが、早めに相談・頭出しすれば、上司と先輩が準備できると思ったからです。取得拒否はないとは思いつつも、取得直前で取得できないということを回避するという目的もありました。

ラインの上司にそれぞれ報告していく際に、一部上司からは、「育休どうする?考えてみてね」と切り出しやすい雰囲気つくってくれました。

長期の育休の取得の頭出しは早めに。

上司や周りの同僚の立場になり、早めに伝えることが◎

業務の引き継ぎ

業務の引き継ぎは当たり前ですが、自分が持っている業務の棚卸しをします。

  • なんのためのどんな業務(プロジェクト)か
  • 具体的になにをするのか
  • どの状態で引き継ぐのか(用意してある手順通りに進めればよい、XXからまるっと対応してほしい)
  • いつから引き継ぐか(育休で不在になってからか、その前からか)
  • 資料の格納先(フォルダのパス)

他にも検索すると業務引き継ぎのコツだったり、上司目線だったり引き継ぎ方法を参考にしつつ、社内でもともと使われているフォーマットに沿って整理します。

参考 #11【育児休業に向けた準備】男性育休における“2つ“の業務引き継ぎ男性育休のすすめ 参考 《引き継ぎ》産休前の引き継ぎを円滑に進めるコツとは!?【上司の心得10】リクルート

私の場合は、チームで動いていたいたので、チームメンバーはだいたい把握していました。一部は私だけしか知らないプロジェクトもありました。その部分は重点的に引き継ぎ会を実施しました。また、少し早めに私は手を話して、他のチームメンバにお願いしたりもしました。

業務引き継ぎは早めに

育休前に業務を引き継ぐことで、俯瞰的なアドバイスや引き継ぎ事項の漏れに気がついたりできます。また、引き継ぎを受けた人も不明点があれば、すぐに質問できます。

復帰時の依頼事項の整理

数ヶ月後に復職したときのことをイメージして、復職時にやるべきことを整理します。私の会社では、長期間の休職(産休や育休等)のときは、PCの返却やアカウントの停止(or削除)、セキュリティカードの返却、業務スマホの返却などが必須でした。人事や総務が復職申請と連動してやってくれればよいのですが、そういったフローではありませんでした。そのため、PCの借用申請や、アカウントの再開などなど、育休の前に行った処理の逆の申請をしないと、業務に必要な環境が揃わず、復職時に通常業務に戻れません。育休に入ってアカウントが停止すると、自身では実施できない申請が多く、他メンバに依頼しておかないとスムーズに職場復帰できません。また各依頼(申請)で要する期間が違うのので、タイミングと具体的な申請を育休にはいる前に依頼しておきました。

復職したときにスムーズに業務が再開できるように。

PCやアカウント、業務スマホなど、今までの業務で使っていた環境を整えるための申請が必要か、必要ならいつまでにやる必要があるのか、その申請は育休中の自分でできるのか、できないのであれば誰にいるやってもらうのかを整理する必要がある。

生活費の確保

育児休業給付金の対象かどうかや支給額は事前に確認必須です。他にサイトに多くあるのでここでは省略しますが、受取れるとなっても油断しないでください。育児休業開始後2カ月に1回支給などの説明が多くありますが、会社からの申請が遅れるとその分振り込みも遅くなります。普段の給与からも金額も減るので、理解して生活費の計画が必要です。

我が家は4ヶ月の育休期間で、収入が減った分は、貯蓄でまかないました。育休期間が決まっているので、NISAやidecoなどの積立金額を変えませんでした。そのため、まとまった当面の生活費を一般財形貯蓄を下ろしたりしました(なにかタイミングがないと下ろさないので)。それにより、生活や積立投資の計画を変えずに過ごしました。

一定のお金の確保をすれば、積立投資などの変更などの手間が省ける

定期預金などを解約してまとまった生活費を確保しておけば、育児休業給付金が遅くなっても安心です。また、積立投資などの普段のお金の使い方を変えずにすんだので、考えたり、手続きせずに、楽でした。