2022年1月に杉山産婦人科 世田谷で出産、入院した際の内容をまとめます。
産院選びで悩まれている方の参考になれば幸いです。
杉山産婦人科に決めた理由
①家からの近さ
妊娠、出産はいつ何があるか分からないですし、妊娠後期になると妊婦健診も週1になるので、まずは家からの近さは絶対外せませんでした。杉山産婦人科は、家からバスを使って10分程度、タクシーでも15分程度なのでその点は申し分ありませんでした。
②無痛分娩が選べる
産院を予約する時期は、ほとんどが妊娠が発覚して間もない頃だと思います。私は初産ということもあり、この時点ではまだ、妊娠自体、実感があるようなないような、という状態だったので、出産のことまでは自分事としての想像が全く及びませんでした。自然分娩で良いなら、正直他院の方が費用も抑えられたのですが、将来の自分のためになるべく選択肢は多くしておきたかったので、無痛分娩に対応している施設を選択しました。
結果的には自然分娩にしたのですが、ギリギリまで色んな情報を収集しながら悩めたのは良かったです。
③高次医療機関との連携
総合病院ではないので、何かあった時を考えると少し不安でしたが、高次医療機関との連携もしているのでそこは妥協しました。
④手ぶらで入院ができる(入院に必要なものはほとんど用意してもらえる)
タオルやアメニティ、産褥パッド等、入院に必要なものは基本的に病院側で用意してもらえるので、必要最低限の準備で済むのは魅力的でした。
⑤ご飯が豪華で美味しい
同じ入院するなら、ご飯が美味しいにこしたことはないですよね…!特に杉山産婦人科は、豪華で美味しいと噂だったので、個人的にはそこもポイントがかなり高かったです。
⑥病室や院内が綺麗
他の項目に比べれば優先順位は低いですが、どうせなら綺麗な病院の方がテンション上がるしな…という感じでした。
また、元々新宿院の方で不妊治療に通っていたので、割引制度(3万円)があったのもラッキーでした。
結果、コロナ禍で出産時の立ち会いや面会も全面禁止の病院も多い中、こちらの病院では、旦那さんのみ立ち会いも面会もOK(時間制限あり)だったので、初産で不安だらけの出産にはとても心強く有り難かったです。
予約〜妊婦健診
仮予約
特に人気の病院だったので、新宿院の方で心拍確認ができた時点(妊娠8週くらい)ですぐに電話で仮予約をしました。実際、この仮予約の時点で7~8割埋まっていた気がします。
個室か大部屋かを選択するのですが、この時は個室を選択しました。(個室、大部屋の空き状況は、HPで確認できます。)
本予約
初回の妊婦健診時に、書面での申込みと前金10万円を支払い、本予約が完了しました。これは最終的に、出産費用の一部に当てられます。(途中で病院から転院を求められた場合には、全額返金されます。自己都合で転院の場合は返金されないので要注意。)
妊婦健診
一般的な妊婦健診同様、初期は2週間に1度、中期は1ヶ月に1度、後期は1週間に1度の頻度で通いました。
補助券ももちろん使えます。(補助券を超える額は自費で払います。)
院内での呼び出しは、モニター画面での番号表示のため、プライバシーにもしっかりと配慮されていました。(緊急時など、例外で名前で呼ばれる場合もあります。)
毎回4Dエコーもしてくれて、動画データももらえました。
4Dエコーは有料オプション、という病院も多いと思うのですが、実際にちゃんと赤ちゃんの顔が見えるかはその時の運次第(赤ちゃんの向きなどによって顔が見えないことが多い)なので、「せっかく払ったのに見えなかった…」となることがなかったのが良かったです。なにしろ、毎回ワクワクできました。
また、コロナ禍で健診時の付き添いがNGだったので、エコー動画を夫に共有できたのは本当に良かったです。
無痛分娩を希望する場合は、指定された時期までに無痛分娩対応の担当医を自分で決めて、健診も毎回医師指定する必要があります。
私は自然分娩を希望したので、後期に入る直前くらいに担当医を決めました。それまでは毎回、医師は指定しませんでしたが、どの先生も丁寧に診てくれました。
心配していた待ち時間は、一番長い時で1時間程度、早ければ10~15分程度だったので、そこまで苦にはならなかったです。(医師を指定すると、人気の先生の場合は特に待ち時間が長くなります。)
出産当日
陣痛開始
出産予定日の2週間前、朝から生理痛のような鈍痛と腰の重だるさを感じ、陣痛がスタートしました。
この時点では痛みも我慢できる程度だし、破水どころかおしるしもないし、前駆陣痛だろうな、と思いつつも、念の為アプリで痛みの感覚をはかると10分を切っていたので、1度病院に電話。
助産師さんも「初産だし予定日よりもかなり早い、声にも余裕があるので恐らく前駆陣痛だろう」とのことで、この日は元々午後に妊婦健診の予約があったので、その時間までは自宅で待機することに。
待機中は、電話でアドバイスされた通り、お風呂やカイロで体を温めながら、youtubeで見た陣痛逃し法を実践していました。
念の為、前もって準備していた陣痛バッグと入院バッグも中身を最終確認して、玄関にスタンバイしておきました。
妊婦健診の時間の2時間前くらいから、痛みの間隔が短く、強くなってきていることを実感し、もしかしてこれは陣痛なのか…?と思いつつもまだ半信半疑。
なんとかお昼ご飯を食べ、健診の1時間前には5分を切る間隔で痛みも強烈になってきたので、再度病院に電話。健診を待たずにすぐに来て良い、とのことだったので、陣痛バッグを持ち、登録していた陣痛タクシーを呼んで病院へ。
病院へ
陣痛タクシーの運転手さんがあまり土地勘のない方だったようで、遠回りされたので、結果的に病院に着く頃には予約していた健診の時間になっていました。(迎車にも時間がかかったので、家の前で普通のタクシー拾った方が早かったと思います…陣痛タクシーの意味…(T_T))
タクシーの中で出社中の夫に、念の為、家に帰ってきてもらうように連絡。(コロナ禍のため、立ち会いも出産直前にならないと病院に入れないため、ひとまず自宅待機してもらいました。)
入院
病院に着いた時点では、痛みがきている間はうずくまっていないと耐えられない状態でした。
すぐにNSTをとり、外来の順番も横入りで診察してもらったところ、お腹の張りは2~3分間隔、なんと既に子宮口が6~7cm開いており、即入院。
先生にも助産師さんにも、「よくここまで耐えたね!!」と沢山褒められて少し良い気分になりました。笑
そのまま入院部屋へ移動し、陣痛の合間合間に着替えと手荷物の準備をしてLDRへ。
LDRに行く前に、トイレで尿検査の提出をするように言われましたが、途切れなくくる陣痛で無理でした…
LDRのベッドに這い登った時点で子宮口7~8cm、痛みも今までより格段にレベルアップ。
お腹を雑巾絞りのようにねじりしぼられるような感覚で、上にも下にも強烈に圧がかかるので、吐きそうになるわ、勝手に体がいきんでしまうわで、衝撃の痛みでした…(私の場合、痛すぎると声が出なくなるタイプでした。。)
助産師さんからのOKが出たので、陣痛の合間の一瞬で、夫に病院に来るよう連絡。
出産
LDRに入ってから30分後くらいに立ち会い予定の夫が到着。
それとほぼ同時くらいに子宮口全開、先生も呼ばれ、あっという間に分娩体制へ。
この時点でもまだ破水はしていなかったので、先生が人工破水。
その直後の陣痛の波で(多分)2~3回いきんだところで、無事に産まれました。
結果、分娩時間は計約8時間、病院に到着してからは2時間ちょっとの、初産とは思えないスピード出産でした。
無痛分娩ではなく自然分娩を選択したので、スピード出産で本当に助かった…と赤ちゃんに大感謝しました。
これが難産だったら確実に、無痛分娩を選ばなかった自分を恨んでいたと思います。。
後産、産後処置
産まれた直後に一瞬だけカンガルーケアをさせてもらった後は、赤ちゃんは別室で計測や処置をしてもらいました。この時、夫も赤ちゃんと一緒に移動を促され、撮影係をしていました。(後から夫から聞いた話では、赤ちゃんの取り違え対策や五体満足の確認作業の立会い係としての役目もあったようです。)
私は5分後くらいに無事に胎盤も出て(胎盤を出すためにお腹を押されたのが地味に辛かった…)、後処置をしてもらいながら、目の前のモニター画面に映し出される赤ちゃんを眺めたり、胎盤を見せてもらったりしました。
会陰切開は、切開時も縫合時もしっかりと麻酔をしてもらえました。
すべての処置後は、夫と赤ちゃんと一緒に2時間ほどLDRで安静にしてから病室に戻りました。
入院中のこと
病室(大部屋)
私は最終的に大部屋(4人部屋)を選択したのですが、大部屋とはいえ、1人あたりのスペースは十分あり、それぞれ厚めのカーテンや棚で仕切られている半個室状態なので、心身ともにボロボロでなるべく人と接したくない産後には助かりました。
実際、同部屋には私含め3人入院していましたが、患者同士の交流は一切せずに済みました。(反面、少し期待していたママ友は作れなかったです。)
出産翌日から昼間の母子同室がスタートし、大部屋の場合は夜間は新生児室で預かってもらいます。(個室でも、預けるか預けないかは選べます。)
退院後は夜も寝れない日々なので、入院中は夜間預かってもらえて助かりました…
朝イチ(7時頃)の授乳も、自分でするか頼むか選べます。私は毎回朝イチはお願いして、自分の朝食が済んでから赤ちゃんを迎えに行っていました。
また、これは病室に限らずですが、院内全体が落ち着いた雰囲気で、病院感が薄かったのも精神的にはリラックスできて良かったです。
入院中のスケジュール
入院期間は、出産日以降5日間。(分娩方法により異なります。)
毎日、授乳や沐浴指導などのスケジュールが組まれていて、大部屋の場合は合間を縫ってシャワーも予約しないといけなかったので、入院中も案外忙しくて1日があっという間でした。
入院中のスケジュールは、健診時に配布される冊子にも記載があったので予習もできました。
私は産後翌日の夜に、胸が熱をもって張ってしまい痛くて寝れなかったのでナースステーションに泣きついたのですが、助産師さんが丁寧に胸のマッサージと搾乳をしてくれました。マッサージもなかなかの痛みで心が折れかけましたが、助産師さんが優しく親身になってくれたので救われました。
保冷剤も貸してもらえたので、無事にぐっすりと眠れました。
面会
コロナ禍だったため、旦那さんのみ平日は17時以降、土日は15時以降可能でした。
ご飯
入院中の一番の楽しみは、とにかく豪華なご飯でした!!
朝食は、毎日洋食か和食を選べます。(前日の夕食下膳時に、翌朝分を申告するシステムでした。)
昼食とおやつ、夕食は決まっているメニューですが、毎食、旅館のような目移りするほどのご馳走で、小鉢1つをとっても本当に美味しくて感動しました。
また、退院前日には、通常の夕食メニューに加えてお祝い膳も出ました。ベッドのテーブルに乗り切らないほどのボリュームに圧倒されました&さすがに食べきれなかったです。(笑)
このお祝い膳は、コロナ禍でなければ、旦那さんなども追加料金を払えば一緒に食べれるそうです。
私は妊娠中から思うようにご飯が食べられなかったので、ここのご飯は、妊娠〜出産まで頑張った体に染み渡る、まさにご褒美でした。もうこのご飯が食べられただけでも、ここの病院を選んで良かったと思えました。(笑)
その他
シャワー室の隣にアロママッサージ用の部屋がありましたが、コロナ禍のため中止。
少し残念でしたが、代わりにおくるみをプレゼントしてもらえました。
病院からもらったもの
初回診察時
オリジナル母子手帳ケース、着圧ソックス(病院ロゴ入り)、エコー写真アルバム(新宿院でもらいました)
入院時
病室に入ったら、大きな荷物2つ分にパンパンに用意されていました。大部屋だとそれだけで部屋を占領するし退院時の荷物が増えるので、持ち帰り用は早々に夫に持って帰ってもらいました。
- 自分用
産褥パッド(3パック)、産褥ショーツ(1枚)、母乳パッド(3~4回分)、スキンケアセット、ヘアブラシ、等 - 赤ちゃん用
- 入院中に使用するもの
オムツ(パンパース1パック)、粉ミルク(ほほえみキューブ)、ガーゼ(10枚セット) - 持ち帰り用
出産当日の新聞、baby diary(赤ちゃんの足形入り)、おくるみ(アロママッサージの代替品)、ヘアブラシセット、湯温計、爪切りバサミ、鼻水吸い器(手動)、病院オリジナルベビー服(短肌着&カバーオール、サイズ:50)&靴下、哺乳瓶(母乳実感100ml)、へその緒ケース、消毒剤(ミルトン4錠)、ベビーソープ(arau baby)、 ベビー石鹸、沐浴剤&保湿剤(スキナベーブ)、おむつ用ゴミ袋、おしりふき(試供品が2つ)、授乳サポートハーブティー、アルコールジェル、除菌シート、オムツ1パック(メリーズSサイズ)、オムツ試供品、粉ミルク試供品、各社カタログや資料たくさん(笑)、等々
- 入院中に使用するもの
↓写真は載せきれないので、ごくごく一部です。
入院中に借りられるもの
授乳クッション、円座クッション、パジャマ、タオル(毎日取り替えてくれます)、飲料水、等
かかった費用
妊婦健診費用 総額
¥110,200
※妊婦健診全12回分。補助券の費用を引いた、実質の手出し費用です。
出産費用 総額(自然分娩、単胎、夜間・休日加算なしver.)
¥276,480
※出産育児一時金42万円を引いた、実質の手出し費用の合計です。予約時に払った予約金10万円を含む。
産後1ヶ月健診
¥9,000
※母体&新生児の2人分
まとめ
結論、杉山産婦人科での出産は何も文句なしの 『最高!』の一言に付きました。
医師や助産師、看護師、スタッフの方みなさんとても丁寧で優しく対応してくださり、初産でも安心してお産に臨めました。
ご飯も毎食ホテルのようで、妊娠中〜出産までの痛みや辛さ、苦労が全てふっとぶくらいの美味しさと満足感でした。
そして何より退院後、一番感動したのは、出産を担当してくださった助産師さんからのメッセージカードが母子手帳に挟まれていたことでした。家に帰るまで全然気付かず、直接お礼を言えなかったのが残念でしたが、あえて何も言わずに母子手帳に挟んでくださったお心遣いが産後の心に沁み渡りました。
もし2回目以降があるのなら、迷わずまた杉山産婦人科で産みたいです!!(リピート割引もあるので^^)